「理想の家を建てたいけれど、住宅展示場には何社もあってどこに行けばいいかわからない」 「たくさんのメーカーを回りすぎて、結局どこがいいのか混乱してしまった」
注文住宅の会社選びで、多くの人が最初にぶつかる壁が「何社比較すればいいのか」という問題です。
結論から申し上げます。
ハウスメーカー選びで回るべき社数は「3社〜5社」が理想的です。
これより少ないと比較検討が不十分になり、逆に多すぎると情報過多で判断力が鈍る「見学疲れ(住宅展示場ブルー)」に陥るリスクが高まります。
この記事では、不動産・住宅選びの専門家として、なぜ「3社〜5社」なのかという根拠から、効率的な絞り込みのステップ、そして展示場へ行く前に必ずすべき準備までを徹底解説します。
結論:ハウスメーカー選びの「理想の社数」とステップ
住宅会社選びは「数」よりも「質(絞り込み)」が重要です。以下の3ステップで進めるのが最も効率的です。
- 【情報収集(予習)】 カタログ等で10社前後に目星をつける
- 【比較検討(本番)】 実際にモデルハウスを回るのは3社〜5社
- 【最終決定(詳細)】 具体的な見積もり・提案を受けるのは2社〜3社
1. なぜ「3社〜5社」がベストなのか?その理由
不動産コンサルティングの視点から見ると、3〜5社という数字には合理的な理由があります。
① 比較の「基準」ができる(3社以上)
1社だけでは、その会社の提案や価格が妥当かどうか判断できません。3社比較することで「この仕様ならこの価格が相場」「この会社の提案はここが独特」という**比較の基準(モノサシ)**が自分の中に形成されます。
② 意思決定の質が保てる(5社以内)
住宅展示場での見学や営業担当者との打ち合わせは、1社あたり2〜3時間を要し、多大な精神的・体力的エネルギーを使います。6社以上回ると、各社の特徴が記憶の中で混ざり合い、「結局どこが自分たちに合っているのか」が見えなくなるリスクが高まります。
③ 競合させることで「良い条件」を引き出せる
最終的に2〜3社に絞って競合させることは、価格交渉やプランの質を上げるために有効です。しかし、あまりに多くの会社を天秤にかけていることが伝わると、営業担当者の熱意が削がれてしまう(他社に決まる確率が高いと判断される)こともあります。
2. 効率的に「回る会社」を絞り込む4つのステップ
展示場へ行く前に、自宅でできる「予習」が成功の8割を決めます。
ステップ1:予算と希望条件の明確化
まずは「自分たちが家にかけられる総額」と「絶対に譲れない条件(耐震性、断熱性、デザイン、家事動線など)」を書き出しましょう。
ステップ2:カタログ請求で「書類審査」
一括カタログ請求サービスなどを利用し、10社程度の資料を取り寄せます。
- チェックポイント: 性能値(UA値、C値など)、デザインの好み、坪単価の目安。
ステップ3:SNSやブログでの「リアルな声」を確認
公式サイトだけでなく、実際にそのメーカーで建てた人のブログやInstagram(#家づくり迷子、#後悔ポイントなど)をチェックし、営業担当の対応やアフターフォローの質を確認します。
ステップ4:3〜5社に絞って展示場予約
「まずはここ」と思える会社に絞り、必ず「来場予約」をしてから訪問しましょう。予約なしで行くと、経験の浅い若手スタッフが担当になることがありますが、予約をすることでエース級の担当者がつく可能性が高まります。
3. 住宅展示場を回る際の「賢いチェックポイント」
ただ漠然と見るだけでは時間の無駄です。以下の3点に集中してください。
- 「標準仕様」と「オプション」の境界線: モデルハウスは豪華に作られています。「このキッチンは標準ですか?」と細かく確認しましょう。
- 担当者との相性: 家づくりは1年近い付き合いになります。専門知識はもちろん、自分たちの要望を汲み取ってくれるか、デメリットも正直に話してくれるかをチェックします。
- 「構造」と「性能」の根拠: 「うちは断熱性がいいです」という言葉を鵜呑みにせず、「数値で見せてください」と依頼しましょう。
FAQ:よくある質問
Q. 展示場で1日に何社回るのが限界ですか?
A. 1日2社、多くても3社が限界です。1社あたり2時間はかかるため、それ以上回ると疲労で記憶に残らず、比較が正確にできなくなります。
Q. 大手ハウスメーカーと地元の工務店、どちらを回るべき?
A. 両方回ることをおすすめします。大手の「安心感・最新技術」と、工務店の「自由度・コストパフォーマンス」を比較することで、自分たちがどちらに価値を感じるかが明確になります。
Q. 何社回っても決められない場合は?
A. 「条件の優先順位」がブレている可能性があります。一度、土地探しや間取りの希望を白紙に戻し、「なぜ家を建てたいのか」という原点に立ち返ってみましょう。
まとめ:3社〜5社を丁寧に比較することが「成功」の近道
ハウスメーカー選びは、多ければ多いほど良いわけではありません。
- 予習で10社選び、展示場で3〜5社に絞る。
- 各社の強みと担当者の人間性を深く見る。
- 最後は2〜3社で具体的な見積もりを比較する。
このステップを踏むことで、後悔のない、理想の住まいづくりが実現します。
まずは展示場を見る前に、予算や希望条件でハウスメーカーを絞り資料請求して情報収集を行いましょう。

