20代でマイホーム購入を考えはじめると、夢と不安が同時にやってきますよね。
「家賃を払い続けるのはもったいない」
「若いうちに家を買えば、あとが楽になる」
でも
「長期ローンを組んで本当に大丈夫か?」
「転勤や転職があったらどうなる?」
実は、20代でマイホームを購入した人の多くが、購入前に同じような悩みを持っていました。
でも「後悔した人」と「満足している人」の間には、たった一つの違いがあります。
それは、購入前に”後悔のパターン”を知っていたかどうか。
この記事では、20代のマイホーム購入で実際に起きたリアルな後悔事例と、それを避けるための具体的な対策をわかりやすくまとめました。
20代でマイホーム購入を検討しているなら、ぜひ参考にしてみてください。
まず知っておきたい|20代のマイホーム購入は「少数派」
国土交通省「令和5年度 住宅市場動向調査」によると、新築マンションにおける30歳未満の購入割合は6.4%、分譲戸建住宅では15.8%でした。
つまり、20代でマイホームを買う人は全体の1〜2割以下というのが現実です。マンション・住宅の購入者が最も多い年代は30代で、特に新築住宅では約半数が30代です。
「同世代の友人はまだ賃貸なのに、自分たちだけ先に買って大丈夫か?」という不安は、数字から見ても的外れではありません。
ただし、少数派であることは「間違い」を意味しません。
重要なのは、20代特有のリスクを正しく理解した上で判断することです。
20代マイホーム購入で後悔した口コミ・実例5選
口コミ①「間取りや外観を後悔。購入前に戻れるなら絶対買わない」
「必死に考えたはずの間取りもいざ住んでみると不便極まりない。場所ももっと都会寄りにすれば良かった。購入前に戻れるなら絶対こんな家買ってません。800万もあったんだからもう少し貯金を増やして色んな家を観察し、注文住宅にすれば良かった…それなら間取りや外観だってちゃんとした設計士やコーディネーターに考えてもらえましたよね。いまさら言っても仕方ないし、すべて勉強不足だった自分が悪いのですが、毎日悔しくて悔しくて…」
(出典:Yahoo!知恵袋 ユーザー投稿 / 21歳・24歳夫婦)
この投稿者は、当時の購入動機について「若くで購入すれば早くに完済できるので老後が楽、持ち家でのびのび子育てしたい、家賃は捨てるものだけどローンは違う」と語っています。
まさに多くの20代夫婦と共通する動機です。入居後半年で後悔が始まったというこのケースは、比較検討・リサーチ不足が直接の原因でした。
口コミ②「出産後、時短勤務になったら月々の返済が苦しくなった」
「出産後職場復帰しましたが、時短勤務のため収入が少し下がったこと、また保育料(2歳まで)が思いのほか高額で、ローンと管理費の支払いが家計の負担になっています。ほとんど貯蓄に回す分がなくなっています。」
(出典:住まいサーフィン編集部コラム)
20代の夫婦が共働きの収入を前提に住宅ローンを組むケースは少なくありませんが、子どもの出産を機に収入が下がる例が多くあります。
二人の収入を合算して審査を通した場合、片方の収入が減るだけで一気に返済が苦しくなるというリスクが20代には特に大きく影響します。
口コミ③「3,000万円で建てたのに、日当たりが悪くて後悔」
「住み始めて1番に感じたことは、思っていたより暗い…ということです。原因は、リビングの窓を真南にとらなかったことにあります。その結果、思っていた以上に光が入らず、冬場には日中でも電気をつけるほどです。素人の私たちは図面を見るだけでは分からず、ハウスメーカーの言うことをすんなり受け入れてしまいました。(20代女性/熊本県)」
(出典:o-uccino「20代女性が見落としていた後悔の理由とは?」)
この方は、ハウスメーカーに「リビングの窓を真南にすると眩しすぎる可能性がありますよ」とアドバイスされ、そのまま受け入れてしまったと語っています。
住宅の知識が浅い20代は、プロのアドバイスをそのまま受け入れがちです。しかし、日当たりは住宅性能の根本であり、冬の光熱費・住み心地に長年影響し続けます。
口コミ④「設備や内装が標準仕様のみで、住んでいて物足りない」
「圧倒的に経験値が低く、詰めが甘かったです。リサーチ力が足りず資金も少ないため、間取りや設備、内装ひとつとっても、ほぼ標準装備となってしまいました。トイレの棚がないとか、照明が単調とか、壁紙が地味とか、困らないけど物足りない感じがしています。」
(出典:理想のおうち「20代でマイホームを建てて後悔・失敗した事例5選」)
この投稿者は「遊びやオシャレやこだわりといった単語とは無縁な、おもしろみがない家を作ってしまった」と後悔しています。
20代は予算・経験ともに限られているため、「とりあえず標準仕様で」という選択になりがち。しかし数十年住み続ける家である以上、妥協は積み重なって不満に変わります。
口コミ⑤「転勤が決まり、買ったばかりの家を手放す羽目に」
「購入して2年後に会社から遠方への転勤を命じられました。売却しようとしたら購入時より価格が下がっており、残りの住宅ローンが売却価格を上回ってしまいました。いわゆる『オーバーローン』の状態で、売ることも住み続けることもできない状況になってしまいました。」
(出典:tomoney「20代でマイホームを購入すると後悔する?」をもとに再構成)
20代はキャリアの変化や成長の過程で転職・転勤の機会が多く、購入した家から離れなければいけない場合があります。特に遠方への転勤や転職が決まると、せっかく購入した家を手放す選択を迫られます。売却価格が購入時より下がってしまうと、残りの住宅ローンの返済を続けなければいけません。
20代マイホーム購入で後悔する7つの主な理由
口コミや専門家の指摘をまとめると、後悔の原因は大きく7つに整理できます。
理由① 住宅ローンの返済が想定より重い
20代の後悔で最も多いのが、住宅ローンの返済負担に関するものです。
20代でマイホームを購入した場合、30代以上と比較すると収入が少ない傾向にあるため、マイホームに関する支出が大きな負担となり、後悔するケースが見受けられます。
特に注意したいのが「審査で通る金額」と「無理なく返せる金額」は違う、という点です。金融機関の審査基準では、返済比率の上限を年収の30〜35%程度としていますが、家計に余裕を持たせるためには手取り収入の20〜25%程度に抑えるのが理想です。
たとえば年収400万円の場合、審査上は年間140万円(月約11.7万円)まで借りられる計算になりますが、実生活では月8〜10万円程度が「無理なく返せる」ラインの目安とされています。
また、住宅を購入すると毎月の修繕費や管理費、駐車場料金など、ローン以外の維持費もかかります。しかも年々高くなることがあり、予想よりも出費が多くなるケースもあります。ローンだけで計算していると、実際の月々の支払いは想定を大きく上回ることがあります。
理由② 共働き前提でローンを組んだのに収入が下がった
20代の夫婦は共働きでの収入を前提に、住宅ローンを組むのが一般的です。ただしお子さんの出産で育休を取るなど、仕事を離れて収入が下がるケースもあります。
育休中の給付金は一般的に給与の約67%(最初の180日)ですが、社会保険料や税金の関係で手取りはさらに下がります。さらに保育料、子ども関連の出費が重なると、ローン返済は一気に家計を圧迫します。
「二人の収入で計算したローン」は、片方の収入が一時的に減るだけで危うくなるという事実を、購入前にしっかりシミュレーションしておく必要があります。
理由③ ライフステージの変化に家が対応できなくなった
購入時には夫婦二人だけで十分な広さだと思っていた家も、子どもが生まれて家族が増えると部屋数やスペースが不足するケースは少なくありません。また、離婚や同居などによって引越しが必要になった場合、マイホームが足かせとなり、すぐに売却できないリスクも考えられます。
20代は結婚・出産・転職・親の介護など、ライフステージが最も激しく変わる時期です。この時期に「動けない家」を持つことは、人生の柔軟性を一定程度制約することを意味します。
理由④ 転勤・転職でマイホームを手放せなくなった
20代は結婚や子育て、転職などライフステージが大きく変わる時期です。そのため、購入したマイホームが数年後にはライフスタイルに合わなくなる可能性があります。
特にキャリアの選択肢を広げたい20代にとって、「転職したいけど家があるから動けない」「転勤を断れない」という状況は、精神的な制約にもなり得ます。
不動産は購入後すぐに売却すると、諸費用の関係で損をするのが一般的です。購入から少なくとも5〜10年程度は同じ場所に住み続けることを前提にしないと、売却時に損失が出るリスクがあります。
理由⑤ 維持費・税金の負担が想定外に大きかった
マイホームを購入すると、「固定資産税」「都市計画税」「火災保険・地震保険」などの費用が毎年発生します。固定資産税は土地家屋の評価額に1.4%を掛けた金額が納付額となるため、たとえば2,000万円の評価額の持ち家には毎年おおよそ28万円の税負担が発生します。
さらに、一般的に10〜15年ごとに外壁塗装や屋根修繕が必要とされており、その費用は100〜200万円規模になることもあります(建物の規模・状態によって異なります)。
20代は貯蓄が少ない傾向があるため、これらの「見えないコスト」への備えが特に重要です。
理由⑥ 立地・周辺環境の選択に失敗した
家を購入した場所が通勤に時間がかかったり、周辺に必要な施設が少なかったりすると、生活が不便に感じる場合があります。また、交通の便が悪い地域では将来車が必要になるなど、費用の負担が増える恐れがあります。
予算を優先するあまり、利便性の低い立地を選んでしまうケースは20代に多く見られます。しかし立地は後からどうにもできない最大の要素です。建物は建て替えられますが、土地の場所は変えられません。
購入から10年、20年が経過すると、周囲の変化や開発などによって利便性が大きく変わってしまうケースも珍しいことではありません。特に今後は日本全体で住民の高齢化や過疎化が進むことが予想されているため、コンビニやスーパーなどの生活に便利な施設が次々に閉店するケースは増加することも考えられます。
理由⑦ 住宅に関する知識・経験の不足
若いうちはどうしても価格重視で物件を選択してしまいますが、安価な物件には隠れた問題があることもあります。たとえば立地が悪かったり、建物の品質が低く光熱費が高くなる場合があります。
住宅購入は、多くの20代にとって人生初の大型契約です。営業担当者のアドバイスをそのまま受け入れてしまい、後で「もっと調べておけばよかった」と気づくパターンは非常に多いです。
20代マイホーム購入のメリットも大きい
後悔のリスクを伝えてきましたが、20代での購入には確かなメリットもあります。バランスよく理解することが大切です。
メリット① 住宅ローンを早期に完済できる
住宅ローンは35年の返済期間で借り入れることが多いため、若い時期に申し込むほど早い段階で完済ができます。たとえば25歳で35年のローンを組むと60歳で完済となりますが、35歳で35年ローンを組むと70歳での完済となります。
定年後の収入が大幅に下がることが見込まれる日本では、現役中にローンを完済できることは大きなアドバンテージです。
メリット② 月々の返済額を抑えながら長期ローンを組める
20代のうちにマイホームを購入することで、住宅ローンの返済期間を最大限に活用できます。35年、40年と長めに設定できることで月々の負担をできる限り減らすことができ、家計への影響を軽減できるのは大きなメリットです。
メリット③ 老後の住居費を見通しやすい
老後資金の三大不安は「医療費」「介護費用」「住居費」とよく言われます。20代で完済のめどをつけておくことで、老後の住居費の不安を大幅に解消できます。
メリット④ 子育て環境を早く整えられる
賃貸は「ペット不可」「DIY不可」などの制約が多く、子育て期に希望するライフスタイルを実現しにくいケースがあります。新築住宅は賃貸に比べて設備が整っているため、快適に暮らせ、子育てができるのも魅力です。
後悔しないための7つの具体的な対策
後悔の理由がわかったところで、「では、どうすれば後悔しないのか」を具体的に説明します。
対策① 「片方の収入だけで返せる額」を上限にする
共働き前提でローンを組むことは非常にリスクが高い行動です。妻(または夫)が育休・時短勤務・退職した状況でも、一人の収入だけで返済できる月額を上限に借入額を設定することを強くおすすめします。
目安として、月々の返済額は手取り月収の20〜25%以内に抑えることが、多くのファイナンシャルプランナーが推奨する基準です。
対策② 「借りられる額」ではなく「返せる額」で考える
金融機関が提示する「借入可能額」は、あくまで審査上の上限です。金融機関の言うことを鵜吞みにせず、自分自身で検討し、無理なく返済できる分だけ借り入れる必要があります。
住宅ローン以外にも、固定資産税・火災保険・修繕費を含めた「総コスト」を試算した上で、家計への影響を確認しましょう。
対策③ ライフプランを夫婦で書き出してみる
「今後5年で子どもは何人欲しいか」「転職・転勤の可能性はあるか」「親と同居する可能性はあるか」——これらを夫婦で事前に話し合い、できればFP(ファイナンシャルプランナー)などの専門家に相談することが重要です。
将来の家族構成に対応できる「可変性のある間取り」を選ぶことも有効な対策です。
対策④ 立地の優先順位を最上位に置く
建物のデザインや設備は後からリフォームで変更できますが、立地は絶対に変えられません。
通勤時間・学区・駅距離・周辺施設の充実度・将来的な人口動向などをしっかり調査した上で、立地を最優先の選定基準にしましょう。将来的な資産価値にも直結します。
対策⑤ 複数のハウスメーカー・工務店を比較する
ハウスメーカーをしっかりと比較して、建築費を抑えながらも自分たちに必要な性能・設備がまとまった家を選ぶことが大切です。
1社だけの話を聞いて決めることは非常にリスクが高いです。最低でも3社以上の見積もりと提案を比較し、価格・品質・アフターサービスを総合的に評価しましょう。
対策⑥ 物件の内見は「複数の時間帯・曜日」に行う
近隣トラブルを防ぐためには、時間帯や曜日を変えて何度か内見に足を運ぶなどの工夫をしましょう。
日中の日当たり・夜間の騒音・週末の交通量——これらはそれぞれ異なる時間帯でないと確認できません。
対策⑦ 「転勤・転職リスク」を事前にシミュレーションする
もし数年後に転勤や転職が生じた場合、その家をどうするか(賃貸に出せるか、売却できる価格帯か)を購入前に考えておきましょう。
賃貸需要のある立地かどうか、売却しやすい物件かどうかを事前に不動産会社に確認しておくことで、「身動きが取れない」リスクを軽減できます。
FAQ|よくある質問と回答
- 20代でマイホームを買うのはやっぱり早すぎる?
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一概に「早すぎる」とは言えませんが、20代特有のリスク(収入の不安定さ・ライフプランの変化・転勤リスクなど)を十分に理解した上で判断することが大切です。「勢いで買う」ことは避け、ライフプランと資金計画を慎重に立てた上で検討することをおすすめします。
- 「家賃はもったいない」は本当?
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一概には言えません。賃貸は修繕や保険の心配がなく、長期間支払っても手元に何も残りません。一方でマイホームは一定年数が経過した後も土地の価値が残るため、ゼロにはなりません。ただし、住宅購入には固定資産税・修繕費・ローン利息など賃貸では発生しないコストもあります。単純に「家賃=もったいない」とは言い切れないため、総コストで比較する視点が必要です。
- 住宅ローンの適正な返済負担率は?
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金融機関の審査基準では返済負担率の上限を年収の30〜35%程度としていますが、家計に余裕を持たせるためには手取り収入の20〜25%程度に抑えるのが理想とされています。審査に通る金額と、生活が楽な返済額は別物です。
- 変動金利と固定金利、どちらを選ぶべき?
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これは一概には言えず、個々のライフプランや金利動向の見通しによって異なります。変動金利は金利上昇リスクがあり、固定金利は支払い総額が確定しやすい特徴があります。住宅ローンアドバイザーやFP(ファイナンシャルプランナー)に相談の上、自分の状況に合った選択をすることをおすすめします。本記事では特定の金利タイプを推奨しません。
- 頭金なしのフルローンはリスクが高い?
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フルローンそのものが即座に問題というわけではありませんが、借入総額が増えることで利息負担が大きくなります。また、早期に売却が必要になった際に「オーバーローン」(売却価格がローン残高を下回る状態)になりやすいリスクがあります。購入時諸費用(物件価格の5〜10%程度が目安)は自己資金で用意できる状態にしておくことが望ましいとされています。
まとめ|20代のマイホーム購入、後悔しないための最重要ポイント
20代のマイホーム購入には「老後のゆとり」「子育て環境の整備」「家賃不要の将来」という大きなメリットがあります。
一方、「収入の不安定さ」「ライフプランの変化」というリスクが確かに存在します。
後悔した人の多くは、これらのリスクを十分に把握しないまま「勢い」や「感情」で購入を決めています。
後悔しない20代マイホーム購入のために、最低限おさえるべきこと:
- 「片方の収入だけで返せる月額」を返済上限にする
- 固定資産税・修繕費を含めた総コストでシミュレーションする
- 転勤・転職リスクを夫婦でしっかり話し合う
- 立地を最優先の判断基準にする
- 複数のハウスメーカー・工務店を比較する
- FP(ファイナンシャルプランナー)に相談し、ライフプランを数字で確認する
「家を買う」ことは目的ではなく、「より豊かな人生を送る」ための手段です。
焦らず、丁寧に情報を集め、夫婦でじっくり話し合った上で決断することが、後悔しない家づくりの第一歩です。
まずは、予算と希望に合う複数のハウスメーカーから「間取りプラン」「見積もり」「土地情報」などを集めて徹底的に比較検討してみましょう。
ハウスメーカーに一括資料請求する方法は、以下の記事を参考にご覧ください。

著者注記:本記事に掲載している口コミ・体験談は、公開されている情報をもとに紹介しています。住宅ローンや税金に関する内容は一般的な情報であり、個別の状況によって異なります。具体的な資金計画については、ファイナンシャルプランナーや住宅ローンアドバイザー等の専門家にご相談ください。しょう。
